国民年金 本当は支払って得する?それとも損する?

国民年金 本当は支払って得する?それとも損する?

 

新聞やニュースなどで、「不信感等により国民年金の支払い離れが起きている」という話題を耳にします。本当に国民年金は支払うと損なのでしょうか? それとも、やはり払ったほうが得なのでしょうか?

ここでは、国民年金の損得について見ていきます。

いくら支払って、いくらもらえるのか

国民年金は生涯いくら支払って、いくらもらえるのか?支払い分と受給分にわけて考えます。

・いくら支払うの?

平成28年現在、国民年金の月額保険料は月16,260円。年間では月16,260円×12か月=195,120円です(ここでは前納による割引が考慮しません)。

年金を満額受け取るためには40年間支払う必要があります。

国民年金の月額は毎年徐々に高くなっているのですが、計算しやすいように現在の金額で計算すると、195,120円×40年=7,804,800円になります。

生涯に支払う金額は780万円~800万円といったところでしょうか。

・いくらもらえるの?

現在の受給開始時期は65歳からです。満額の場合は年間80万円弱の受給となります。

最近発表された日本人の平均寿命は男性が80.79歳、女性が87.05歳です。

男性の平均寿命で計算すると15年~16年は年金がもらえます。

年間80万円弱ですので、15年×80万円=1,200万円です。

単純計算ですが、生涯支払金額が800万円、受給金額が1,200万円のため

受け取る金額のほうが高くなります。

2.その他のメリット・デメリット

生涯で支払う金額と受け取る金額について見ましたが、それ以外のメリット・デメリットも考えてみましょう。

・メリット

①遺族年金がある

18歳の子供がいるなどの一定の条件はありますが、国民年金加入者が亡くなった場合には家族が受け取れる遺族年金があり、万が一のときの保障になります。

②障害年金

自分が重度の障害を受けた場合に受けとれます。働けなくなったとしても、一定の保障になります。

※遺族年金や障害年金には、受給するための細かい要件があります。すべての人に該当するわけではないので注意が必要です。

③節税になる。

その年に支払った国民年金は、所得税の控除になります。そのため、年末調整や確定申告で少し税金が安くなります。

・デメリット

制度の破たん

国民年金は若い人が年をとった人を支える制度です。現在は少子高齢化のため資金が不足し、制度の破たんも噂されています。受給できる金額が低くなったり、受給年齢が引き上げられたりする可能性もあります。

確かに制度の破たんは怖いですが、現在はメリットの方が大きいです。なおかつ、国民年金の支払いは国民の義務です。国民年金の保険料を納めるのが経済的に難しい場合は、保険料免除や納付猶予といった手続きを行うことで「未納状態」にならずにすみます。将来のことも考えて、「未納」のまま放置することだけは避けたいものです。

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