人間関係もっと上手になりたい!感情の法則と感情的にならないコツとは?

人間関係

 

〈⒈〉感情の法則とは?

一般に「感情は放っておくとだんだん収まってくる」という法則があります。腹が立ったり、悔しいと感じたり、憎いと感じることは誰にでも起こる感情です。

理性ではそのような感情は少しもプラスにはならないと分かっていても、つい感情的になってしまう人は少なくありません。感情=自然な心の動きをコントロールする技術を身につけましょう。

 

〈1-⒈〉感情の法則①気にしない

イヤな感情に満たされてくると、徐々に自分に対する嫌悪感がわいてくることがあります。

相手は自分への悪意があるとは限りませんし、イヤな気持ちにさせようとしているかも分かりませんが、「こんなことで腹を立てるなんて…」「振り回されるなんて情けない」といった心理になり、「気分が悪いのはあの人の態度のせいだ」と悪感情のサイクルにはまってしまうのです。

 

一方、感情は簡単に入れ替わることもできます。例えば、職場で朝からイライラしていた人が上司に一言褒められただけで急に笑顔になって頑張れるといった感じです。

これは心に喜びの感情が少し生まれるだけで怒りや憎しみの感情が入れ替わった状態。イライラした感情にこだわらずに目の前の作業を続けていくうちに、「ランチにしよう」と声をかけてくれる人も出てくるでしょう。感情を放っておくコツの一つは「気にしない」ことです。

 

〈1-⒉〉感情の法則②押し返さない

つい感情的になってしまう相手の人に多いタイプは自分の優位性にこだわる人です。上司や先輩、同僚や後輩、部下など立場はいろいろありますが、大抵、強圧的だったり挑戦的だったりします。

 

例えば、後輩や部下であれば「自分の方が仕事ができる」「指図されたくない」といった態度の人。上司や先輩でも強圧的にこられると「ちょっと待ってほしい」「自分だって仕事が雑なのに」といった心理になるでしょう。

この時、自分にも優位性へのこだわりが生まれてしまいます。感情は押されれば押し返そうとするため、相手が強く出る場合は負けまいと強く出てしまうでしょう。

性格的に気弱な人は相手の強さに引っ込んでしまいますが、後になって不機嫌になったり、情けなくなったり、自己嫌悪さえ感じて悪循環になることもあります。一方、一緒にいてゆったりとくつろいだ気分で向き合える相手もいるでしょう。

強圧的にならず、かといってへりくだって卑屈になったりもしない人です。人間関係は感情関係とも言われます。感情を押さなくて良い人間関係から感情関係のコツを見つけてみるのも一つの方法です。

 

〈1-⒊〉感情の法則③引く

引かれれば引いてしまうのも感情の法則です。例えば、気の合わない相手でもあっさり「ごめん」と言われると、「私も言い過ぎたかも…」「そんな謝るようなことじゃないよ」といった心理になる人も少なくありません。

あるいは、自分の意見を主張してくる人から「それもそうだね」「なるほどなあ」と相づちを打ってもらえると、対抗心がなくなったり、自分の意見へのこだわりがなくなることもあります。

感情的になりやすい人は相手を許容してすっと「引く」技術を身につけると良いでしょう。「押し返さない」よりも疲れませんし、相手も押さなくなりますから楽です。

しかも、「押し返さない」は感情的に腹ただしさが残ったり、自分の意見に固執してしまうことがありますが、「引く」なら腹立たしさは残りませんし、互いの長所を見ることができたり、より進めて結論を引き出すこともできるからです。

 

〈⒉〉感情的にならないためのコツとは?

すぐにカッとなったり不機嫌になったりする人、思い込みが激しく他の人と衝突しやすい人が周囲にいますか?きっと「大人気ない」印象を受けることでしょう。一般に、子どもよりも大人の方が認知的に成熟しています。

これは、大人になるにつれて知識が増えて理解力が大きくなることを意味しますが、感情や考え方のクセがあると認知的成熟も変わってきます。

 

〈2-⒈〉感情的にならないコツ①決めつけない

経験豊かで仕事に精進している上司でも認知的に成熟しているとは限りません。例えば、決めつけが激しく、一度「こうだ」と思い込んでしまうと状況に応じて修正できない人もいるでしょう。

知識や情報豊富に持っていても、自分の考えを押し付けたり、聞き分けがなくてわがままだったりするため、周囲とすぐぶつかってしまうのです。一方、キャリアが浅く知識や情報量がそれほど多くなくても、状況に応じて柔軟に対応できる人もいます。

物事の受け止め方や判断に決めつけが入らないため、周囲と穏やかなやりとりができるでしょう。

このようなタイプはめったに感情的になることはありません。さまざまな状況で冷静な答え方ができるため、こちらのタイプの人の方が認知的成熟度が高いと言えます。

 

〈2-⒉〉感情的にならないコツ②聞く耳を持つ

感情的に振り回されてしまう人はどんなに知識や情報量が多くても決めつけてしまうため、認知そのものが狭くなります。一方、感情に振り回されない人は相手の意見やその場の状況にも対応できるため、認知の幅が広がり自分の知識よりはるかに広い認知ができるようになるでしょう。

「聞く耳を持つ人と持たない人は…」という言葉もありますが、圧倒的なキャリアの差があったとしても、的確な結論を出せるようになるのは後者の方。カリスマ型と呼ばれるリーダーに多いのですが、もしリーダーが部下の意見を全く聞かず自分の判断を押し付けるタイプの人であれば、どんなに優秀な部下を持っていても意味をなさなくなってしまいます。

 

〈2-⒊〉感情的にならないコツ③敵か味方に分けない

認知的成熟度の低い人に多い傾向は相手を敵か味方かのどちらかに分けてしまうことです。

一度、敵とみなしてしまうとその人が何を言っても反対したり無視したりします。同じ意見だったとしても「この人を支持するわけにいかない」と言った心理になってしまいます。

これは受け止め方が関係しています。一般に、味方だと思っていてた人が自分とは異なる意見を述べたり、「賛成してくれるはず」と思っていた人から反対されることはよくあることですが、そう思うことができず、「裏切られた」という気分になってしまうのです。

 

一方、相手には敵か味方かといった意識は全くないでしょう。「良いと思ったから賛成した」「間違っていると思ったから反対した」という感じです。そのため、認知的成熟度の低い人ほど「いつもカリカリしている」「幼稚だ」と言われることが少なくありません。

 

(まとめ)

感情のもう一つの法則に「うつる」というものがあります。特に悪感情は周囲の人にうつります。家庭でも職場でも誰かが上機嫌であれば、周囲の人は「何か良いことがあったのかな」「今日は機嫌がいいなあ」という心理になり、なんとなく気持ちも明るくなります。

 

一方、不機嫌な人がいれば「何をイライラしているんだろう」「八つ当たりしないでほしい」とギスギスした気持ちになるでしょう。こんな時は相手の悪感情から身をかわすため、取り合わないのが一番です。相手の嫌な感情に向き合わないことや軽く受け流すことができるでしょう。

エス

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辛かった時、周りの人に言えない性格で、名もなきサイトに救われました。このことを実感して私も誰かの心の重りを少しでも軽くできるように頑張って更新します。 初め...

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