もぅ、見た?映画「不能犯」のストーリーとネタバレについて
今、実力派俳優の階段を駆け上る、松坂桃李さん。
彼が主演の映画「不能犯」を観ました。そのストーリーとネタバレを致します。
①目で人を殺せる男、宇相吹正(うそぶき ただし)。
1-1第一の殺人 カフェ内の不可解な死
映画の冒頭で、すぐに人が殺されました。
チンピラ風の男性が、カフェで松坂桃李さん演じる宇相吹正(うそぶき ただし)と話しています。
男性は、宇相吹正から熱い視線を受け取ります。
急に、宇相吹正が、枯れ葉の入った瓶をテーブルに置きます。
その蓋を開けると、大量の蜂が現れます。
さらに、宇相吹正はカフェのテーブルに置いてあるガムシロップを男性にぶっかけます。
「彼ら(蜂)が好きなニオイだよ」と言いながら、笑っている宇相吹正が立っています。
大量の蜂が男性に、襲い掛かり、男性は倒れながらも、蜂をよけますが、沢山刺されて苦しみもがきます。
店内にいる他のお客様は、何もないのに、いきなり男性が何かを振り払うように倒れて悲鳴をあげてきょとんとしています。
そう、大量の蜂は、男性と宇相吹正にしか見えないのです。
そして、男性は苦しみながら亡くなるのでした。
その後、警察が駆け付けますが、検査の結果、死因は心筋梗塞と言われ、この事件は終了しました。
この事件で分かるように、宇相吹正は、銃や包丁などの凶器を使用せず、殺したい人物の目を見つめるだけで、その人を殺せてしまう人間なのです。
これは、宇相吹正が赤い目を持ち、マインドコントロールで、相手に危害を加えるという新しい殺し方だったのです。
1-2第二の殺人 夫婦と隣人
また、殺人が起こります。
羽根田健は、羽根田桃香と夫婦二人暮らしで、仲の良いラブラブな関係でした。
ただ、二人でイチャイチャしている時に、隣から鳥森広志というオジサン隣人がじっと見ている事に気付きます。
別日には、自分の家の前に置いておいたゴミ箱を鳥森広志が漁っていた事もありました。
気持ち悪いと思った二人は、何かとこの隣人のオジサンを毛嫌いするようになりました。
そんなある日、とうとう妻の羽根田桃香が鳥森広志に襲われます。
夫の羽根田健に、桃香は「窓を開けていたら、鳥森さんが入ってきた。性的暴行を受けてしまった。ごめんなさい…。」と言います。
羽根田健は、鳥森に苦情を言いに行きますが、「奥さんのすべてを警察に話しますよ。」と逆に開き直られる事となります。
ついに、羽根田健は耐えられず、鳥森広志を殺すことを決意します。
インターネットのサイトに、電話ボックスの下に依頼内容を入れると、代わりに殺し屋がターゲットを殺してくれるという情報を見つけます。
健はそれを見て、実行に移します。
その殺し屋とは、宇相吹正だったのです。
宇相吹正は、健の依頼通り、鳥森広志をマインドコントロールで、殺害します。
宇相吹正は、健に殺人が成功したことを伝え、
「今日は、奥さんのために早く帰ってくださいよ」と言います。
健は、奥さんの事を思い、会社から早く帰宅します。
家のドアを開けると、下着姿の見知らぬ女2人が寝転んでいました。
そして、奥のソファーに半裸の男性と、下着姿の桃香が座っていました。
驚愕の光景に、健は肩を落とします。
さらに、注射器があり、彼らが麻薬をしている事に気付きます。
こんな現実が嫌になった瞬間、健は鳥森の事を思い出します。
「そうか、鳥森は桃香の麻薬に気付いたんだ。だから、止めようとしてくれていたんだ…なのに俺はなんて事を…。」
失望した健は、近くにあった灰皿で、見知らぬ女二人と半裸の男性を殺します。
妻の桃香も殺そうとしますが、桃香から包丁で刺されます。
最後の力を振り絞り、桃香を殺した健は、その場に倒れて亡くなります。
一連の光景を窓の外から見る宇相吹正が、こう言いました。
「人間は愚かだねぇ。」
殺人を通して、依頼者やその周りの人間のダークサイドを目の当たりにするのです。
1-3 第三の殺人 警察内でのいがみ合い
今までの不可解な死亡者事件の目撃情報から、ついに宇相吹正が容疑者となり、警察は取り調べと称して宇相吹を捕まえます。
取り調べは個室で行われ、キャリアの夜目美冬と部下の多田友子が相手をします。
夜目は、宇相吹に「あなたがやったんでしょ」と詰め寄ります。
宇相吹は、ここでも赤い目で相手を見つめ、マインドコントロールを始めます。
夜目の腕に、虫が現れたり、幻覚として宇相吹の代わりに先日取り調べした少年が現れます。
夜目は、自分のしたきつい取り調べが原因で、独房内で自殺した少年について、心に後悔がありました。
それが、今幻覚として見えていたのです。
何度もフラッシュバックする少年の姿、そして、腕はどんどん腫れていきます。
苦しみ始めた夜目に対し、多田友子が取り調べの中止をします。
その後、夜目は家でゆっくり休養をしていた所、宇相吹正から電話がかかってきます。
気味が悪くなり、お風呂で気分を変えようとしますが、腕に残った腫れがどんどん大きくなり、その部分から少年の顔が現れます。
腕を綺麗にしなきゃと、夜目は剃刀で、腕をそり、そのまま亡くなってしまいます。
この殺人は、非キャリアの河津村宏が、独房内での息子の自殺の原因となった夜目の殺害を宇相吹正に依頼した結果だったのです。
宇相吹正は、殺人が終わった後、「これでよかったんでしょうかね?」と河津村宏に問います。
河津村宏は「元々、キャリアの夜目は、偉そうでプライドも高く、ムカムカしていたんだ。息子だって自殺したのは彼女のせいだ。
だから宇相吹さんに殺人を依頼したんでしょうが。」
と大声で答えます。
しかし、場所が警察署内になっていました。
これも、マインドコントロールで、同僚達の前で犯罪の依頼を話してしまっていました。
同僚達がびっくりした顔で河津村宏を見つめ、追いかけます。
マズいと思った河津村宏は、走って階段で転びそのまま亡くなってしまいます。
1-4 第四の殺人 生き別れの姉妹
両親が離婚し、父に引き取られた妹の木村優。家は貧しく、風俗で生活費を稼ぐ優に対し、お金持ちの姉の夢原理沙。理沙は、医者との婚約もしていた。
久々に理沙の働いているジュエリーショップに会いに行った際、優は無視をされます。
それに腹を立て、生活ぶりの格差にも不満があった事、結婚式にも呼ばれない事から、宇相吹に殺害を依頼します。
依頼は、理沙の婚約相手を理沙の手で殺す事です。
ここでも、マインドコントロールで、看護師との不倫を疑った理沙は、婚約者を殺してしまいます。
殺害実行後、理沙からの虫に対する謝罪と結婚式への招待の手紙を読んだ優は、首をつって自殺してしまいました。
ここでも、宇相吹正は「人間は愚かだねぇ」と言ってのけます。
1-5 第五の殺人
昔、不良少年だった川端タケルが病院で殺害されます。
川端が働くお寿司屋の先輩、櫻井俊雄が宇相吹正に殺害を依頼します。
川端が不良だった上、後から入ったのに上の立場になった事に不満があったのです。
好青年になった川端は実は、連続爆破事件の犯人でもあったのです。
川端を更生させてくれた多田友子を病院内に呼び出し、病院の爆破すると脅しをかけます。
絶体絶命の瞬間、宇相吹が現れます。
川端は、宇相吹にマインドコントロールで、火事にあったかのように殺されてしまいます。
多田友子は、爆弾を回収し、事なきを得るのです。
②マインドコントロールが効かない、多田友子。
①の殺人で、何回か宇相吹正と多田友子は対峙しますが、見つめられてもまったくマインドコントロールが効きません。
ここが、この映画に大事なポイントです。
マインドコントロールでが効かないのは、犯人の宇相吹正と似た考え方、性格を多田友子が持っているからだそうです。
だからこそ、数々の事件を止められるのは、多田友子しかいません。
そのため、宇相吹正は、多田友子に自分を殺すよう挑発します。
1-4の事件の際、多田友子は、宇相吹正を包丁で刺して殺す事に成功しましたが、
1-5の事件で、宇相吹正は生き返っています。
ここで謎なのが、宇相吹正が不死身なのかどうかという事です。
そこの描き方があいまいだったので、私にとってスッキリしない部分がありました。
マインドコントロールが効かなくても、殺して死ななければ宇相吹正を止める事はやはり不可能じゃないかと思ってしまいました。
まとめ
今回は「不能犯」のストーリーとネタバレについて記載しました。
各俳優の熱演といい、マインドコントロールで人を殺せるという珍しい手法がとても魅力的でした。
殺人により周りの人々の愚かな部分に気付き、自分も今までの周りの人に対する接し方を改めるきっかけになる作品です。
ただ、謎がいくつかあり、続きがありそうな雰囲気で終わりましたので、続編にも期待したいところです。
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