赤ちゃんへの向き合い方で変わる上の子の赤ちゃん返り
兄弟の歳の差として3歳前後が多い印象を受けます。
進級や入学が続くと経済的にも大変ですし、上の子も兄弟を欲しがる幼児期のうちに二人目ができるというのは理想的といえるでしょう。
母親にとってもまとまった時期に子育てを終えることができるので、社会復帰やからだの負担を考えてもメリットは大きいと考えます。
そのような、理想的と思える年齢差で二人目を生むことができたというのに、その日から夫婦を悩ませる問題が発生します。
それは、上の子の赤ちゃん返りです。
赤ちゃん返りといっても症状はさまざまで、わがままを言う、嘘をつく、下の子に暴力をふるう、意味もなく泣いたりイライラしたり、おねしょをしたり…個人差の大きいこれらの現象は、初めてならなおさらどう接したらいいかわからない親は多いはずです。
普段言い聞かせてわかってくれることもわかろうとしない上の子に対し、親も穏やかではいられなくなってきます。
そんな時に試してみてほしい上の子との関わり方や、赤ちゃんへの向き合い方をご紹介します。
1.定番の「上の子を優先に」は効果的です
赤ちゃん返り対策としてよく耳にするのは、「赤ちゃんよりも上の子を優先してあげて」ということです。
それは実際に効果絶大です。
今まで親からの愛情を独占していた上の子にとって、赤ちゃんに親を取られた絶望感というのはすさまじいものです。
こっちを振り向いて欲しい、手をかけて欲しいというわがままのうちはまだしも、ひどくなると赤ちゃんの存在そのものを疎ましく思うようになります。
親が見ていない隙に赤ちゃんを叩いたり、赤ちゃんに対して暴言を吐くというのはもうその症状が始まっている証拠です。
そうなる前に親が上の子の寂しい気持ちに寄り添い、意識と行動で優先的に向き合ってあげましょう。
ここで大切なのは、赤ちゃん返りを嫌なものと捉えないことです。
こんなにも必要とされている、ありがとう!と思ってあげることで、親の余計なストレスも軽くなっていきます。
2.赤ちゃんの世話はいろいろなアイテムに頼りましょう
とはいっても赤ちゃんを泣かせてばかりはいられません。
上の子と向き合いながら赤ちゃんの世話をするために欠かせないのは、ベビーカーやだっこひも、ゆりかごなどのアイテムです。
上の子が外で遊びたいのなら、赤ちゃんをベビーカーに乗せてなるべく連れていってあげましょう。
外で遊ぶことはストレス発散になり、お友達との関わりの中で親への固執も緩くなります。
親以外にも自分と向き合ってくれる存在がたくさんあるのだと理解し、違う方面から愛情を満たしてあげましょう。
室内ならだっこひもで赤ちゃんを抱いていると、家事も上の子との遊びもはかどります。
上の子に赤ちゃんを抱きながらでも相手をしているという姿を見せ、優越感に浸らせてあげることも愛情表現のひとつと考えます。
しかし、便利なアイテムに頼って世話をしていると、赤ちゃんに対して申し訳なく思う瞬間が訪れます。
最低限すべきことは、授乳の際に赤ちゃんを見つめたり、オムツ替えの際に話しかけたりしてあげることです。
上の子優先といえども赤ちゃんに向き合う瞬間も同じように大切であり、決して事務的に世話をすることはやめましょう。
3.パパを上手に使いましょう
上の子がぐずっているとついパパに任せてしまう場合が多くあります。
しかし、上の子にとって今必要としているのはパパじゃないという時、その対応がますます機嫌を悪くしてしまうきっかけとなります。
赤ちゃんをパパにあやしてもらいながらママが上の子を担当するのが理想的な基本スタイルといえるのは、やはり子供にとって母親の存在が大きいからではないでしょうか。
もちろんパパこそ需要がある場面もあります。
お風呂や外遊びなど、ダイナミックに遊びたがる時はパパの出番。
癒されたい時なのか思いっきり遊びたい時なのかをしっかり見極められるよう、上の子の要望には普段から注意深く耳を傾けましょう。
赤ちゃん返りを無事に乗り越えるためなら、トイレトレーニングや卒乳のタイミングが思っていた時期にならなくても良しと考えてください。
お兄ちゃんお姉ちゃんということを意識させすぎず、かわいい我が子が二人できたんだという「個人を尊重した育児」により、上の子はきっとステキなお兄ちゃんお姉ちゃんに近づいていってくれることでしょう。
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