年金はいつからもらえるの?気になる制度と受給のこと。
年金はいつからもらえるの?
(導入)
普段支払っている年金。これはいつからもらえるのでしょうか。
サラリーマンの人は定年退職があります。会社の定年より年金がもらえる時期が遅ければ、定年から年金が支給されるまでの収入や蓄えを考える必要があります。個人事業主の場合は、仕事を辞める時期などに関わってくるかもしれません。
ここでは、年金がいつからもらえるかを見ていきます。
年金受給開始はいつ?
年金の支払期間が25年以上あれば、年金の受給資格が得られます。年金の受給資格がある場合、年金の受給開始は65歳からです。もらえる年金の種類は個人事業主とサラリーマンでちがいます。
・個人事業主の場合(国民年金だけに加入している場合)…65歳から老齢基礎年金の受給
・サラリーマンの場合(厚生年金保険に加入しているまたは加入していた時期がある場合)…65歳から老齢基礎年金+老齢厚生年金の受給
繰り上げ支給と繰り下げ支給
では、かならず65歳からでないと、受給できないのでしょうか。実はそうではありません。
一定の手続きをすれば、受給年齢を60歳に繰り上げてもらう(早くもらう)ことも、66歳以降に繰り下げてもらう(遅くもらう)ことも可能です。
・繰り上げ支給(早くもらう)
老齢基礎年金については、手続きをすれば60歳から65歳になるまでの間に繰り上げて受給することができます。しかし、繰り上げ支給をすると、1年間に受給される金額が減額されます。また、その減額された金額は65歳以降になっても変わりません。つまりずっと減額されたままです。
繰り上げ支給なしの場合に対する支給率の目安表
受給開始年齢 | 支給率 |
64歳 | 94% |
63歳 | 88% |
62歳 | 82% |
61歳 | 76% |
60歳 | 70% |
・繰り下げ支給(遅くもらう)
老齢基礎年金については、手続きをすれば66歳から70歳になるまでの間に繰り下げて受給することができます。繰り下げ支給をすると、1年間に受給される金額が増額されます。また、その増額された金額は受給開始以降に変わることはありません。つまりずっと増額されたままです。
繰り上げ支給なしの場合に対する支給率の目安表
受給開始年齢 | 支給率 |
66歳 | 108.4% |
67歳 | 116.8% |
68歳 | 125.2% |
69歳 | 133.6% |
70歳 | 142% |
※それぞれの表はあくまで目安です。実際とは異なることもあります。
また、上記の表は老齢基礎年金についてのものです。老齢厚生年金の場合はこれとは別の考え方があります。
繰り上げ受給、繰り下げ受給の注意点を把握し、自分で生涯設計を行いましょう。
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