スパークリング日本酒にメタリックなスパークリングワインまで!泡物のトレンドは?
■2013年から続くスパークリング日本酒ブーム
・2011年登場の『澪』からジャンルとして定着
日本酒はアルコール度数が高くて飲みにくいという認識は古いものになりつつあります。フルーティーで度数が低い日本酒が誕生しているだけでなく、ワイングラスなどで飲む文化も定着しているからです。
日本酒が女性に親しまれるきっかけの一つとなったのがスパークリング日本酒です。アルコール度数が低くて飲みやすいだけでなく、炭酸のさわやかさもあることから人気になりました。ブームのきっかけになったのが宝酒造の『澪』でコンビニやスーパーでもおなじみの商品になっています。
澪以前にも一ノ蔵の『すず音』や各酒造の限定発泡日本酒などはありましたが、大規模なCM戦略などでブームを作ったのが澪なのです。
澪の誕生自体は2011年ですが、大規模な広告戦略などを変えてヒットにつなげたのが2013年になります。
その後はスパークリング日本酒と言うジャンルができ上がり、様々なメーカーが新しいタイプのお酒を作っています。
炭酸の強さやアルコール度数に違いはあるものの、多くに共通しているのが甘口で飲みやすいことです。フルーツの果汁を加えた果実酒タイプのものも存在し、カクテルやデザート感覚で飲めるものもあります。日本酒のイメージを良い意味で変え、それまで日本酒の親しみが薄かった層まで広がったのが大きなポイントになっています。
・本格派の辛口スパークリング日本酒も
デザート感覚で飲めるスパークリング日本酒が好みという人がいる一方で、食事にあわせるのであれば辛口の方が良いと言う人もいます。本格志向の人は辛口を好む傾向が強く、それに応えるように辛口のスパークリング日本酒も増えてきています。
辛口が本格派といわれるのにも理由があります。日本酒の甘みは米由来の糖分等が残ったものや、旨み成分でできているからです。お酒の発酵は糖分を材料にアルコールが誕生することで進んでいきます。
そのため、糖分の分解が進んだお酒ほどアルコール度数が高くなり、辛口に仕上がりやすくなるのです。
本格辛口のスパークリング日本酒として有名になったのが永井酒造の『MIZUBASHO PURE』です。誕生は2008年で澪の誕生以前になりますが、海外のシェフに絶賛されるな高級ブランドの日本酒として知られていました。
澪から始まったスパークリング日本酒ブームで再び注目を浴び、日本での知名度も大きく上がったのです。
透明感と泡のきめ細かさもポイントで、本格&高級を求める人にうってつけのお酒になっています。
■スペインバルブームなどからスパークリングワインが身近に
・高級感よりもコスパ重視のスパークリングワインがヒット
トレンドを語る上で欠かせないのがスペインバルブームです。手軽な料金で小皿料理とワインの組み合わせを楽しめることが人気で、味は本格だけど立ち飲みでリーズナブルにする、ワインだけでなく日本酒も用意するなど、様々な形で広がりました。
ブーム開始時から常に満席の人気店も珍しくなく、すっかり定着している感もあります。
スペインバルを語る上で欠かせないのが、コストパフォーマンスの高いワインです。泡物も人気で、シャンパンとほぼ同一の製法を使ったカヴァなどが人気となりました。
シャンパンは産地と製造方が厳格に決められているだけでなく、ブランド化されているため高価なものが多くなっています。しかし、スペイン生まれのカヴァはシャンパンほど高級ブランド化が進んでおらず、品質の高いものを安く買えるのが魅力になっています。
スペインバルを通して安うまスパークリングワインに出会う人が増えたのです。
通販などでお店でであったワインを簡単に取り寄せられるケースも存在し、コスパの高さが人気が続く理由にもなっています。
・メタリックな輝きが特徴のスパークリングワインが上陸
スパークリングワインの中でも異彩を放つのがスペイン生まれの『MAVAM』です。特徴はその輝きです。何もしない状態の時は普通のワインに見えます。
しかし、ワインを振るとメタリックな粒子が浮かび上がり、不思議なグラデーションを楽しむことができるのです。
不思議な輝きから話題になっただけでなく、人気ブランドとして成長したことから様々なバリエーションが誕生したのもポイントです。アルコール度数が低く、香りが強いのも特徴で、カクテル感覚で飲むことができます。
フォトジェニックで話題性も高いのがポイントで、ちょっとした自慢になるスパークリングワインになっています。
【まとめ】
スパークリング日本酒のブームやシャンパン以外のコスパ重視のスパークリングワインブームなど、身近に楽しめる泡物のお酒が広まっています。それぞれの個性を楽しむだけでなく、カクテルにして楽しむ人がいるのもポイントです。
インスタ映えするお酒が珍しくなくなっているのも大きなポイントです。
場を盛り上げるために使えるのも魅力で、今後も新しい泡物のお酒が増えていく可能性が高くなっています。
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