子供が有効な時間の使い方を身につけるには?親の心理と対処方法。

子育て

 

基本的に子供は人生経験が少ないため、時間配分が上手にできなかったり、物事の優先順位をつけることができないことが少なくありません。そのため、親は「どうしていつもこうなんだろう」とじれったく思うことが多いでしょう。ここでは、子供によくある時間の使い方について親が感じる心理と対処方法をご紹介します。

 

〈⒈〉子供によくある傾向とは?

学校から帰宅するとすぐにゲームを始めたり、休みの日でも時間があればゲームをする子供が少なくありません。

また、子供が学校に入ると毎日出されるのが宿題です。

宿題は学年が上がるにつれて増えていきますし、塾通いなどを始めると勉強量はますます多くなってきます。子供が時間を有効に使うことができるようにするポイントがあります。

 

〈1-⒈〉対処方法①ゲームよりも熱中できるものが見つかるようにする

ゲーム好きな子供の中には、「宿題を終わらせたから、あとは自由だ」「することはしたから、今からは何でもしていいんだ」といった心理になることがあります。

そのため、親は「ゲームの時間を減らしたい」「ゲームよりも他のことに時間を使って欲しい」という気持ちになることが多いでしょう。一般に、子供はゲームが「好き」です。

しかし、熱中するものがない時にゲームをしたがる傾向もあります。子供がゲーム以外で熱中できることや興味を持つことを見つけられるように誘ってみましょう。

例えば、面白い本を読むために一緒に本屋へ出かけたり、餃子などの晩ごはんを一緒に作ることができます。よくあるパターンは親が「たまには本を読みなさい」とか「晩ごはんを作るから手伝いなさい」と言ってしまうことです。

子供の関心を他のものに向けたいと思う時は、なるべく子供の好奇心をくすぐるような仕方で具体的に伝えると効果がアップします。

 

〈1-⒉〉対処方法②集中して宿題するために小さなゴール設定をする

子供によくある傾向は「宿題を始めてもなかなか終わらない」「集中力が続かない」などです。中には「勉強が嫌いだから仕方ない」と諦めている子供もいます。

そのため、親は「もっと意欲的にして欲しい」「早く終わらせることができるはず」といった心理になることが少なくありません。また、「とにかく勉強しなさい」「まず机に向かいなさい」とイライラ感を表してしまうことも多いでしょう。

このような場合、子供が達成感を感じることができるように、小さなゴールを幾つか設定してあげることができます。例えば、「このページが済んだらシールを貼ろう」「10問解いたらおやつにしましょう」といった感じです。

また、ゴールが分かるだけでなく集中しやすくするために、制限時間を決めることもできるでしょう。「この宿題を20分で終わらせてみよう」「このプリントは5分を目標にしよう」などです。

時計の中には1時間ごとに時報が鳴るものや、時を実感しやすいアナログのものもありますので、活用してみることもできます。

 

〈⒉〉子供によくあるタイプとは?

子供には一人一人個性があるため、行動するのがゆっくりなタイプや始めるのが遅いタイプなどさまざまです。興味を持って始めて見たことも「長続きしなかった…」というケースもあります。

また、小学生でも毎日夜遅くまで起きていたり、「夜更かしが好き」という夜型タイプの子供が増えています。それぞれの対処法を知っておきましょう。

 

〈2-⒈〉対処方法①早く初めて長続きさせる

「子供の行動が遅いとつい苛立ってしまう」という親は少なくありません。毎日しなければならないことで忙しいため、「子供のペースに合わせていられない」「なんでも早く済ませておきたい」といった気持ちになるからです。

「だらだらとしないで」「早くしなさい」と子供を急かしてしまうことも多いでしょう。しかし一般に、問題がなければ無理に「早く済ませることが1番良い」と教える必然性はないと言われています。

子供の中には「人に迷惑をかけているわけではない」「ぎりぎりでも時間に間に合えば良い」といった心理になるタイプもいるでしょう。ポイントはたまにでも「時間に間に合わなかった」というのであれば、その痛い結果を子供が分かるようにすることです。

基本的に、痛い目にあった体験は学習されやすく、脳にとっても感情が伴うため発達するからです。また、子供は好奇心旺盛なため、何にでも興味を持つことが少なくありません。「ピアノが弾けるようになりたい」「プロになるためサッカーチームに入りたい」などいろいろあるでしょう。

しかし、いざ始めても「想像したのとは違った」「きついからついていけない」といった心理になり、長続きしない子供もよくいます。そうなると親は「せっかく始めたのに…」「振り回されている」といった心理になることがあります。

実際に、始めたことを続けるなら、忍耐力をつけることができます。なかなか上達しない場合でも、親が子供の才能を信じて、子供の話をよく聴き、褒めてあげるなら、続ける力がわいてくるでしょう。

 

〈2-⒉〉対処方法②夜型をなおすために一緒に朝早く活動する

「夜の方が集中できるから」「やることを片付けてから寝た方がスッキリするから」という子供が増えています。そのため、親の多くは「生活リズムが崩れるのが心配」「朝方に変えて欲しい」といった心理になるでしょう。

一般に、夜型の子供に多いのは「夜やることがあって起きている自分はもう子供じゃない」という錯覚に支配されていることです。しかし、子供の体内時計はまだ未完成です。

夜更かしや睡眠不足は子供の成長にとって何も良いことはありません。そこで、親は子供が朝方になるよう工夫してあげましょう。例えば、父親と一緒に朝マラソンするよう声をかけ、「途中のグラウンドでキャッチボールをしよう」など子供が好きな運動を加えてあげることができます。

また、連休などを利用して、無理にでも毎日家族で早起きをし、朝方の良さを体験することができるでしょう。夜ぐっすり眠って朝スッキリ目覚めたり、日中の体のコンディションの良さを経験することは役立ちます。

それでも、子供は何度も同じことを繰り返す傾向があります。「何度も言ってるのに…」「まだできないの?」といった心理になる親は多いですが、子供は継続的に教えるならできるようになります。子供の意思を尊重しながら、物事の正しい手順をきちんと教えていきましょう。

 

【まとめ】

一般に、世の中で成功する人の多くは「天才」ではなく「努力を積み重ねた結果の秀才」であると言われています。

例えば、アメリカの人気No. 1ビジネス書の著者であるマルコム・グラッドウェルは「どんな技量や才能も一万時間練習を続けるなら本物になれる」と述べています。

子供にあきらめずに根気強く続けていく大切さ身に付けさせましょう。

エス

661,276 views

辛かった時、周りの人に言えない性格で、名もなきサイトに救われました。このことを実感して私も誰かの心の重りを少しでも軽くできるように頑張って更新します。 初め...

プロフィール

ピックアップ記事

こちらもオススメ!

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。