腸をキレイにして健康になる
「いつまでも健康で元気な体でいたい」
誰もがそう願っていると思います。
しかし、最近では花粉症やアトピーなどのアレルギーで悩まされる人も増えてきていますし、便秘による肌荒れで悩む女性も多いですよね。
そういった体の様々な不調は、腸内環境の悪化が原因かもしれません。
最近の研究では、人間の体の健康や美容には腸内環境が大きく影響している事がわかってきました。
腸内環境が悪くなると、どのような影響があるのでしょうか?
そしてその原因や対策法は?
詳しく書いていきます。
■腸内環境が悪くなると、なぜ、体に悪い影響があるのか?
私達が食べたものは、腸で消化吸収されます。
必要な栄養素は、きちんと体に吸収される形態になるまで消化されてから吸収されます。そしていらないのは尿や便から排泄されるのです。
ところが、腸内環境が悪くなってしまうと、腸は正常な消化ができなくなってしまいます。
本来、排泄されるはずの「いらない老廃物」まで吸収してしまうのです。
老廃物を吸収し続けると、肌荒れがひどくなったり、老けて見えるようになってしまいます。
また、ガンなどの悪い病気を引き起こす原因にもなってしまうのです。
最近増えている、アレルギーなども腸が未消化のままのたんぱく質を吸収してしまう事が原因の一つだと言われています。
腸内環境が悪くなると、見た目の問題だけでなく、体の健康にも様々な害を及ぼしてしまうのです。
■良い腸内環境とは?
「腸内フローラ」という言葉をきいた事があると思います。
腸の中には約3000種類の細菌が1000兆個ほど存在しており、その光景はまるでお花畑のようなのでそう呼ばれています。
この腸内フローラを健康に保つ事で、「良い腸内環境」を作る事ができます。
良い腸内環境とは、「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の腸細菌がバランスよく存在している事を言います。
そしてそれぞれの細菌には次のような働きがあります。
・善玉菌
善玉菌とは、ビフィズス菌や乳酸菌などの事で、消化吸収を促進したり、免疫力を高めてくれる働きがあり、体の酸化を防いで老化を防いでくれます。
・悪玉菌
ウェルシュ菌や大腸菌といったものがあり、これらの菌が増えると、正常な消化吸収ができなくなります。
便秘になったり、発ガン物質を作り出します。
・日和見菌
バクテロイデスや、連鎖球菌といったものがあります。
これらの菌は通常は体にとって無害なものですが、悪玉菌が増えてくると、この日和見菌まで悪玉菌と同じ様な悪さをするようになります。
理想の腸内環境は善玉菌が2割で、悪玉菌は1割、日和見菌が7割です。
悪玉菌は完全になくならなくてもいいのです。
大事なのはバランスです。
では、良い腸内環境を作るにはどうしたらいいのでしょうか?
■自分の腸内環境が良いか悪いかを知るには?
まずは自分の腸内環境の状態はどの程度なのかを確認してみましょう。
一番わかりやすいのは自分の便をチェックしてみる事です。
腸内環境が悪く、悪玉菌が優勢になっている人は便秘になりやすい傾向があります。
ひどい人になると4~5日ほどお通じがないという人もいます。
便秘になると、さらに悪玉菌が増えるという悪循環になってしまい、腸内環境は悪化の一途をたどってしまいます。
また、毎日排便があるからといって、腸内環境が良いとも限りません。
便が固かったり、臭いがきついのは悪玉菌が多い証拠です。
証拠に生まれたばかりの赤ちゃんの便には悪玉菌がいないので、大人のように臭くありません。
ビフィズス菌が多いので、すっぱい臭いがします。
大人で理想の便というのは、歯磨き粉くらいの固さで、黄土色、そしてバナナ1本~2本分の量です。
そして、毎朝、朝食後に出るのが理想です。
■腸内環境を悪くする原因
腸内環境を悪くしてしまう原因は様々あります。
・食事
一番の原因は毎日の食事です。
お肉や揚げ物や、ファーストフード、お菓子などの甘いものは悪玉菌のエサになります。
特に肉類などは、消化するのに時間がかかるため、よく噛んで食べなければいけませんが、最近の忙しい現代人は、よく噛まずに飲み込んでしまうため、胃や腸にも負担をかける食事をしている人が多いのです。
・ストレス
意外に思うかもしれませんが、実は腸と脳には密接な関わりがあります。
よく、大勢の前に出ると、緊張してお腹がゆるくなったりする人がいますが、これは脳で受けた刺激が腸に作用している証拠です。
神経が繋がっているため、脳で受けたストレスも腸に影響してしまうのです。
仕事や人間関係などで、慢性的なストレスを抱えている人は胃腸の働きが悪くなっているので、正常な消化吸収ができなくなっています。
・運動不足
腸は腹筋の近くにある臓器ですから、普段から体を動かす機会の少ない人は、腸を外から刺激する事が少ないので、便秘になりやすい人が多いです。
■腸内環境をよくするには?
では腸内環境をよくするにはどのようにしたら良いのでしょうか?
一番大事なのはやはり食生活を変える事です。
先に書いた悪玉菌を増やす食べ物はなるべく食べないようにしましょう。
そして、積極的に食べてほしいものは善玉菌を増やす食べ物です。
・善玉菌を増やす乳酸菌をとる
乳酸菌の代表的な食べ物はヨーグルトですよね。
体に良いからと毎日食べている人も多いと思いますが、実はヨーグルトに使われる牛乳は、日本人の体質には合わない場合があります。
牛乳を飲むとお腹がゆるくなってしまう人は、腸には良くないのでヨーグルトは控えておきましょう。
お勧めなのは、昔から日本にある食材です。
納豆や、ぬか漬けなどの漬物などの発酵食品がお勧めです。
キムチなどでも良いですが、辛いものは弱っている胃腸の刺激になる場合があるので取りすぎには注意しましょう。
毎日、乳酸菌を取るのが難しいという場合は、乳酸菌入りのサプリメントがお勧めです。
生きて腸まで届いてくれるので、効率的に摂取する事ができます。
そして、一緒に善玉菌のエサにある食材を食べるのも忘れないようにしましょう。
善玉菌のエサになるのは主に野菜です。
特に水溶性のキャベツや、オクラなどの野菜は、善玉菌のエサになりますし、便のカサになるので、腸内をキレイにしてくれます。
・消化しやすいように食べる
まず、食事の量に気をつけましょう。
お腹いっぱい食べてしまうのは胃や腸に負担がかかってしまいますから、だいたい腹8分の段階でお箸を置くようにしましょう。
「もう少し食べれるな・・」というくらいで辞めておくのが良いです。
また、いくら野菜を食べても、よく噛まずに飲み込んでしまっては効果は半減してしまいます。
なぜかと言うと、よく噛む事で唾液が分泌され、消化吸収されやすくなりますし、細かくなった食べ物は、消化する時間も負担も小さくなるからです。
理想は一口30回です。
お肉などの固いものは50回くらい噛んで食べるのが消化にはいいです。
よく噛む事で満腹中枢が刺激され腹8分でも、満足感が得られます。
・規則正しい生活を送る
毎日、不規則な生活や、睡眠不足が続くと、脳が疲れてしまいます。
脳が疲れると、神経が繋がっている腸も疲れてしまい、きちんとして消化吸収ができなくなってしまいます。
夜は遅くても12時までには寝て、7時頃までには起きるようにしましょう。
そして、できるだけ食事も毎日決まった時間に摂るようにすると、排泄のリズムができて朝食後にはお通じがくるようになります。
腸内環境は自分の頑張りしだいで改善する事ができます。
まずは、毎日の食生活を見直してみましょう。
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