異業種から発信されるグルメが人気?希少さがトレンドを生む事も
■専門店以外のグルメに注目が集まっている
・専門店はおいしくて当たり前というイメージに
異業種からスイーツ市場に参入して成功する企業や、名物以外の料理がヒットする料理店など、専門店以外のグルメが口コミで広がりトレンドを生んでいます。
専門店はおいしくて当たり前、早めに情報を掴んだ人が勝ちといった風潮があり、飽きてしまうという女性も多くいます。一方で、異業種からの参入や、隠れたおいしいメニューであれば、自分で探して食べて発信源になれる可能性もあります。
また、数自体が少ないため手に入れるのが困難なものや、変える場所自体が少ないものも含まれていて、好奇心が刺激されるケースもあるのです。
インスタグラムなどからトレンドが生まれることが珍しくなっていることもポイントで、ブームが起きてからテレビ局などが後追いで取材し、より入手が困難になってしまうケースもあります。
情報を先取りするという意味で、面白いジャンルになっているのです。
・実際にテレビで特集が組まれるケースも
日常的にテレビでランキング番組が放映されていますが、専門店以外のスイーツなどもランキングに並ぶケースも増えています。毎回同じ品揃えでは視聴者も飽きてしまうため、テレビ局も必死です。
そのため、口コミの多さやツィートの多さなどを根拠に取材などに行くケースが珍しくなく、実際にテレビで特集が組まれる場合もあるのです。
メジャーなところでは「ぐるナイ」で専門店以外のカレーがおいしい店などが放送され、話題を呼びました。鳥めし専門店やウニ料理の店など非常にバラエティーも豊かで、大衆的な中華料理屋さんのカレーなど、ロープライスなものも含まれていたのが特徴です。
実際にインスタグラムなどで検索しても画像のアップロード数が多く、インスタ映えするものが含まれているのもポイントになります。自分が何気なくあげたお店の写真が、ある日突然テレビの主役になることもありえるのです。
■電子部品工場が作るスイーツがヒット
・電子部品工場の生キャラメルがヒット商品に
異業種からのスイーツ参入でとりわけ話題になったのが、「向山製作所」です。電子部品を作る中小企業でしたが、不況のあおりで仕事がほとんどなくなり、従業員の雇用を守ることも困難な時期が合ったのです。
その時目をつけたのが「駅ナカ」スイーツで、生キャラメルを作ったところ大ヒット! 全国の有名百貨店に呼ばれるほどの人気になったのです。
生キャラメルを選んだ理由は「ガス台一つあれば作れるから」。ところが、電子部品メーカーらしく、味を科学的に分析し温度や湿度を厳密に管理することで「おいしい」を当たり前に変えていったのです。
手作りの味を出発点に、工夫で作った生キャラメルは口解けの滑らかさが持ち味になっています。
現在はフード部門の売上げが会社の売上げの半分をまかなうほどになっていて、新作スイーツの開発にも積極的に取り組み、スイーツブランドとしても名前が売れるようになっています。
・生キャラメルブームを牽引した花畑牧場は?
生キャラメルといえば、一時期生キャラメルブームを巻き起こし、トレンドになった花畑牧場を思い浮かべる人もいるはずです。余りの人気から大量生産のために工場を増やすものの、ブームが過ぎてから工場が閉鎖するなど一時は倒産のうわさも流れたほどです。
しかし、現在も生キャラメルは作っていて、むしろ味の種類は増えています。また、コンビニと提携してスイーツを作るなど裏方にまわっている部分もあり、意外な商品が花畑牧場ということも珍しくなくなっているのです。
また、北海道では牧場ならではの生キャラメル作り作るところも多く、ご当地色を強めたものも販売されています。トレンドが終わっても、生き残る商品や派生した商品が残るのはポイントです。
原点回帰としてフランスで始めて塩キャラメルを作ったアンリ・ルルーに注目が集まるなど、熱狂的なキャラメル好きも生んでいます。
アンリ・ルルーはお菓子職人の家に生まれながら専門的なショコラ作りを学んでショコラを中心としたお店を作った人でもあります。
毎年非常に凝ったクリスマスボックスを作ることも有名で、クリスマスプレゼントなどに人気があるのもポイントです。
【まとめ】
専門店や新しいお店に注目が集まるのは当たり前ですが、飽きられやすくなりがちです。しかし、専門店以外のお店から新しいトレンドが「発掘」されることも増えていて、トレンドの発信源や、それを受け取る層にも変化が生まれているのです。
身近にあるものを見直して良さを知る場合があるのもポイントで、自分が知っている料理やスイーツがヒットするかもしれないというワクワク感もあります。
異業種ならではの技術を生かして味で勝負するようなスイーツやお店も増えているため、変化やバラエティーの豊富さをいかに楽しむかが重要になっています。
もちろん、話題づくりのために積極的に関わっていくのも楽しみ方の一つです。
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