【4つの肌タイプ別】スキンケアで皮膚を美肌へと導く簡単な方法とは?
美肌の人がしているスキンケア方法はいろいろあります。中には、医学的に見て正しい情報もあるでしょう。
スキンケアの難しいところは、美肌の人のマネをしても必ず自分もキレイになれるとは限らないことです。肌質には個人差がありますし、季節や天気、体調や年齢によっても肌のコンディションは変化するからです。
美肌になれるといわれるスキンケアでも、自分の肌質に合わないなら効果はありません。
むしろ、ニキビや黒ずみ、炎症など肌トラブルの原因になるでしょう。毎日のスキンケアで皮膚を美肌に導くポイントは、自分の肌質を正確に把握して、肌質に応じたスキンケアを行うことです。
〉肌タイプを決めるポイントとは?
スキンケアが最大の効果を発揮するのは、それぞれの肌の状態に合わせて行うときです。
人によって肌のタイプは異なっていますので、まず自分の肌タイプを正確に知ることが重要です。
肌タイプを決めるポイントとなるのは、角質層に含まれている水分量と皮脂腺から分泌されて皮膚の表面を覆っている皮脂量のバランスです。
水分量や皮脂量など肌に多いものを取り除いて、少ないものを補うことがスキンケアの基本になります。
一般に、肌のタイプは大きく分けて4つあります。
「脂性肌」「混合肌」「乾燥肌」「普通肌」です。
○脂性肌 … 皮脂量が多いため、べたつきやすくニキビなどができやすい肌。
○混合肌 … 脂っぽい部分と乾燥しやすい部分がある肌。
○乾燥肌 … 水分量も皮脂量も不足しているため、かさついて荒れやすい肌。
○普通肌 …水分量と皮脂量がともに十分ある肌。
〉肌タイプをチェックする方法とは?
自分がどの肌タイプかを知る方法はとても簡単です。いつものように洗顔した後、顔に何もつけないでそのまま10分間待ち、肌の状態でチェックするというもの。
ここでポイントとなるのは、判定は必ず洗顔した後10分経ってから行うことです。
通常、洗顔直後に何もつけないままでいると肌につっぱり感を感じます。タオルで拭いた後、顔に残っている少しの水分が蒸発していくからです。
その後、肌がどのように皮脂や水分などを分泌するかで肌タイプを判断します。
ただ、「自分は乾燥肌だと思う」という先入観は持たないようにしましょう。思い込みがあると正しくチェックできません。
〈⒊〉肌タイプの判断基準とは?
○脂性肌 … 顔全体がうっすらとてかっている状態。
○混合肌 … カサついている部分とてかっている部分がある状態。
○乾燥肌 … 顔全体がかさかさしている状態。
○普通肌 … かさつきもてかりもない状態。
診断結果が「自分が思っていた通りの肌タイプだった」と感じる人でも油断は禁物です。肌タイプは季節や年齢、環境によって変化するため、ずっと同じスキンケアをしていても美肌になることはできません。
一般的に、年齢を重ねるほど乾燥肌になっていきます。角質層の水分を保つ力や皮脂腺の機能が低下するからです。
一方、若くても乾燥しやすい冬や、夏でもエアコンの中で長時間過ごすことが多い人は乾燥に傾くでしょう。
この場合、美肌になるためのスキンケアは保湿の重要性です。また、肌は常に新しく生まれ変わっており、「ターンオーバー」と呼ばれるその期間は、通常約30~45日間。
肌質に適応したスキンケアを行うなら、約1ヶ月後には肌の変化を感じることができます。なるべく1ヶ月に一回、定期的に肌タイプをチェックしましょう。
肌の状態に合わせたスキンケアを行って初めて美肌に導くことができます。
〉肌タイプの「敏感肌」とは?
「自分は敏感肌だ」と感じている人が上げる理由がいくつかあります。
○顔を洗った後、肌がピリピリする。
○エステでマッサージしてもらったら、湿疹ができた。
○忙しい日が続くと、ニキビができる。
○初めて使うスキンケアの化粧品で顔が赤くなった。
洗顔料や化粧品、物理的な刺激などに反応して起きる肌トラブルは、皮膚のバリア機能の低下が関係しています。
ちょっとした刺激や外からの異物に抵抗できないのは、角質層の水分量と皮脂の分泌量が少ないためです。
これは医学的に見ると、敏感肌ではなく乾燥肌ということになります。つまり、一般に「敏感肌」といわれている肌タイプは、医学的には「敏感肌」ではありません。
実際、アトピー性皮膚炎などアレルギー疾患がある人に乾燥肌が多いのも納得です。乾燥肌でも、保湿を上手に行なって角質層のバリア機能を高めたり、かぶれを起こす物質を避けるなら、肌トラブルを予防できますよ。
スキンケア方法を見直して美肌を目指しましょう。
〉4つの肌タイプ!それぞれの特徴とスキンケアポイントとは?
〈4-⒈〉脂性肌
〈4-1-⒈〉特徴とは?
4種類の肌質の中で最も増えているのが脂性肌です。ニキビができやすい人や毛穴の開きが気になる人などが当てはまるでしょう。脂性肌の特徴は皮脂や水分の分泌が十分過ぎるほどあること。
ただ、水分は蒸発しやすく皮脂だけが肌に残ってしまうため、すぐに顔がてかります。脂浮きやベタつきが生じて、メイクが崩れやすくなるでしょう。
また、過剰な皮脂は空気中の雑菌や汚れを吸着しやすいため、ニキビや毛穴の黒ずみにもつながります。
〈4-1-⒉〉スキンケアのポイントとは?
脂性肌の人にとって美肌になるために重要なことは、朝晩のきちんとした洗顔です。
特に、クレンジングした後、蒸しタオルを顔にのせて毛穴を開かせておくと、その後の洗顔で皮脂をキレイに洗い流すことができます。濡らしたタオルを絞って、電子レンジに約30秒かけるだけで蒸しタオルができますよ。
熱過ぎるとやけどの原因になるため、注意しましょう。また、皮脂も水分も十分足りていますので、保湿のし過ぎは避けてください。
保湿剤をつけてしまうと、油分で肌が覆われて皮脂の排出が妨げられてしまうため、ニキビや毛穴の開きを悪化させてしまうことになります。
ニキビや毛穴の開きを防ぐポイントは、皮脂の分泌を抑えることと洗顔で排出を促すことです。
アルコールなどが入った収れん化粧水は皮脂を取り除いたり、毛穴を閉じて一時的に皮脂の分泌量を抑えてくれます。
さらに、洗顔の仕上げに冷たい流水やシャワーですっきり洗い流すことも、毛穴の引き締めに効果があります。
〈4-⒉〉混合肌
〈4-2-⒈〉特徴とは?
女性に最も多いのが乾燥しているのに脂っぽい混合肌です。特に、額から鼻にかけてのTゾーンはテカりやすく、頬と口の周りはかさつきやすいでしょう。
一般に、混合肌の人はメイク後しばらくすると、てかりが出てきます。これは皮脂が多く、水分が少ない状態。
先ほどの肌タイプチェック方法で意外に多いのが、自分は乾燥肌だと思っていたのに、実は混合肌だったという人です。
つまり、混合肌の人は間違ったスキンケア方法を行なってしまいがち、混合肌の人は保湿のし過ぎによる肌トラブルが多いでしょう。
〈4-2-⒉〉スキンケアのポイントとは?
混合肌の人が美肌になるためのポイントは、化粧水を補給することと保湿をし過ぎないことです。
肌質に合った化粧水をたっぷり補ってください。目や口のまわりなど乾燥しやすい部位には、美容液をぬることができます。
特に、かさつきがきになる部分があれば保湿剤を補っても良いでしょう。ただ、保湿剤はクリームタイプではなく、乳液などさらっとしたタイプがおすすめです。
〈4-⒊〉乾燥肌
〈4-3-⒈〉特徴とは?
乾燥肌はアトピー体質のような、少し病的な肌の人です。水分と皮脂がいつも不足しているため、空気の乾燥や汚れ、寒さなど外界からの刺激に弱い状態、皮膚に粉が吹いたり、炎症が起きて赤くなったり、ヒリヒリと痛むこともあります。
また、女性は40歳以下のほとんどは脂性肌か混合肌であるのに対し、40歳を過ぎるとほとんどの人に肌の乾燥が生じます。
これは皮脂腺が加齢とともに衰えてなくなることと比例して、皮脂量も減ってくるからです。10~30代で保湿重視のスキンケアを行なっている人は、後になって肌荒れに悩まされる可能性があるでしょう。
〈4-3-⒉〉スキンケアのポイントとは?
乾燥肌の人が美肌になるポイントは、たっぷりの水分を与えることとクリームで適度に保湿することです。ポイントは、うるおいを閉じ込めて逃さないスキンケア方法。
肌が乾燥しているのは、皮膚の一番表面にある角質層のバリア機能が低下している状態です。洗顔は朝晩の2回行いますが、もともと皮脂量が少ないため、それ以上減らさないように工夫しましょう。
朝の洗顔は、睡眠中に肌についたほこりを取り除くだけで良いので、ぬるま湯ですすぐだけで十分です。夜の洗顔も、刺激の少ない肌に優しい洗顔で、しっかり泡を立てて、優しく洗ってください。市販の泡だてネットを使えば、きめ細かい泡を簡単に作ることができます。
ただ、洗顔のすすぎ残しは肌荒れの原因になるため、ぬるま湯でしっかり洗いましょう。洗顔後は時間を置かずに、すぐ化粧水をたっぷり浸透させてください。
その後、セラミドやビタミンAなどが入ったクリームで保湿します。たっぷりの水分を補うとともに、水分の保持力も高めることができるでしょう。
〈4-⒋〉普通肌
〈4-4-⒈〉特徴とは?
普通肌の人は皮脂が少なめで水分が多い正常な状態です。洗顔後、キレイになった肌はつっぱり感もなく、肌の潤いも十分あります。
まさに理想の肌といえるでしょう。
〈4-4-⒉〉スキンケアのポイントとは?
普通肌の人は、正常な肌のコンディションを維持することがポイントになります。天気や季節、食事やストレスなど生活のちょっとした変化でも、肌のコンディションは影響します。
毎日同じケアをしていても、現状を保つことはできません。肌に乾燥を感じとったら、いつもより多めに化粧水をつけたり、乳液や油分が多めのクリームで油の膜をしっかり作りましょう。
肌に少しテカりが出たら、保湿剤を少なめにしたり、化粧水やオイルフリーの美容液のみでも十分です。
また、洗顔料には固形の石けんやクリームタイプ、フォームタイプやジェルタイプなどさまざまで、使用感も異なります。
夏は肌がべたつきやすいため、さっぱり洗い上げるものを選び、秋から冬にかけては乾燥しやすいため、皮脂を取り過ぎないものを選びましょう。
特に、冬の乾燥が気になるときは簡単な保湿パックがおすすめです。コットンなどに化粧水をたっぷり含ませたものを、顔にのせて10分間置くだけ。うるおいをアップさせる効果は十分ありますよ。
その日の肌のコンディションを鏡でチェックして、肌の状態に合わせてケアを調整するなら美肌を保つことができるでしょう。
まとめ
うるおいのある美肌は、皮膚にたっぷりの水分が含まれています。
また、水分を保つ役割があるのは皮膚表面の角質層ですから、角質層の保湿機能を十分保つことも重要です。洗顔後は皮脂膜が流れ落ちたり、角質層の水分が失われているため、皮膚に足りないものを補うことを忘れずに。
美肌になるために大切なのは、正しいスキンケアの知識をその通りに行うことです。皮膚そのものの仕組みや働きに基づいたスキンケアを行うなら、肌トラブルを避けて美肌を保つことができるでしょう。
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