美容や健康にもいい秋の味覚とは!?
蒸し暑い夏のせいで、すっかり体調を崩してしまった…なんていう方も多いのではないでしょうか。
暑さで食欲が無くなってしまったり、
ついつい冷たい飲み物やアイスなどを摂りすぎてしまって、
胃腸の調子も悪くなっているのかもしれませんね。
胃腸の調子が悪くなると、自律神経のバランスも崩れてしまい、
体調不良が秋まで続いてしまうというケースもあるようですので、
気をつけましょう。
そしてもし、そんな体調不良が続いてしまっていたり、
そこまでひどくは無いけれど、なんとなく調子が悪いなー、
という感じで秋を迎えてしまったとしても、充分休んで少しずつ生活リズムを整え、
胃腸に優しいものを食べるなどして、体調を整えていけば良いでしょう。
なんと言っても食欲の秋!
秋の味覚は、美容や健康にも良いものが多いので、
美味しく食べて、元気になっちゃいましょう!
(もちろん、食欲の秋だからと言って、暴飲暴食はNGですよ…)
■秋刀魚
秋の味覚と言えば、真っ先に思い浮かぶのは、やはり「秋刀魚」!
「秋」という文字が入っちゃってますからね…。
シンプルに塩焼きでも十分に美味しいですし、それにお値段も安いし、
良い事ずくめ!
また、夏バテ解消にも良いとされているんです。
◆秋刀魚に含まれている栄養素◆
1.DHAやEPA
青魚の秋刀魚には、DHA(ドコサヘキサエン酸)
やEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。
DHAには善玉コレステロールを増やしたり、
脳神経を活性化して記憶力や集中力を向上させたり、
また、気持ちをリラックスさせるといった効果が!
EPAには血液をサラサラにしたり、中性脂肪を減らしたり、
また、抗炎症作用、といった効果があります。
2.ビタミン類
秋刀魚には各種ビタミンが豊富に含まれているため、
美容にもとても良いんです。
わた(内臓)部分には、レチノールというビタミンAの一種が含まれており、
粘膜や皮膚を良い状態に保ち、美肌効果があります。
ですので、「わた」部分も捨てずに食べましょう。
大根おろしと一緒に食べれば、苦みが軽減されますよ。
また、カルシウムの吸収に欠かせないビタミンD、
貧血の改善や精神の安定に良いビタミンB12、
アンチエイジング効果のあるビタミンEなどが含まれています。
3.良質のタンパク質や鉄分、カルシウム
秋刀魚には必須アミノ酸をバランス良く含んだ良質のタンパク質や、
鉄分、カルシウムが豊富に含まれています。
以上のように、秋刀魚には美容と健康に良い栄養素が豊富に含まれており、
さらに、美味しい!という、非常に有難い「海の幸」なんですね。
※簡単、フライパンで秋刀魚の塩焼きレシピ※
グリルで焼くのが基本ですが、グリルが無い場合や、
後片付けがちょっと面倒…という方に、「簡単!フライパンで秋刀魚の塩焼き」を紹介します。
紹介…と言うほど大げさなものでなく、本当に簡単ですよ。
1.まず、準備です。用意した秋刀魚を流水でさっとこすり洗いします。
そして、キッチンペーパーなどで表面の水気を取ります。
(もし“うろこ”がついている場合は、包丁でうろこを落とします。)
2.塩を表、裏共に十分な量を軽く塗り込みます。
15~20分程度経ったら、再度キッチンペーパーで水気を取ります。
3.わた(内臓)は、新鮮な秋刀魚の場合むしろ美味しいですし、
上で述べたように栄養素を豊富に含みますので、
取り除かなくても良いでしょう。
4.フライパンにフライパン用ホイルシートを敷いて、
片面ずつ“弱火~中火”でゆっくり焼きあげます。
(旬の秋刀魚は油を多く含みますので、フライパンに油をひく必要はありません。)
いい具合に焦げ目がついたら出来上がりです!
■香り松茸、味しめじ
秋の味覚と言えば、秋刀魚と双璧をなすのが、松茸!…そう、松茸は秋の味覚の代表格です。
が、お値段が少々お高い…とおっしゃる方にオススメなのが、「しめじ」です。
「香り松茸、味しめじ」という言葉があるように、
しめじも松茸に負けていない部分が多いのです。
賢い主婦の味方、しめじ!…と言う事で、
「松茸」と「しめじ」両方にスポットライトを当ててみましょう。
松茸
松茸と言えば、前述したように値段がお高いイメージですが、
スーパーなどでは外国産のものがお求め易く売られています。
韓国産や中国産の松茸は、日本産の松茸と同じ種類のものですので、
味や香り、栄養素も変わりないでしょう。
松茸と言えばあの秋らしい香りですが、
同時に豊富な栄養素も含まれています。
◆松茸に含まれる栄養素◆
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、葉酸、などが含まれており、
免疫力や臓器の機能を高める効果があります。
またその他にも、ビタミンD、ビタミンC、カリウム、鉄分、食物繊維なども豊富に含みます。
食物繊維に関しては、水溶性食物繊維、不溶性食物繊維、共にバランス良く含まれているので、
胃腸の調子を整えるのにもとても良いんです。
不溶性食物繊維は、便のかさを増し、水溶性食物繊維は、
便をやわらかくする効果がありますので、スムーズな便通を促すのです。
…とは言うものの、いつも松茸を食べるわけにもいきませんから、
同じ茸仲間である、「しめじ」にも登場してもらいましょう。
しめじ
さて、そもそもしめじって秋の味覚なの?スーパーに年がら年中並んでるけど…?
という疑問をお持ちかもしれません。お答えしましょう。
「しめじ」の旬は、秋であり、正真正銘「秋の味覚」です!
では、なぜ1年中スーパーに並んでいるかと言いますと、
あれは、通年ハウス栽培されている「ぶなしめじ」だからです。
自然の木に寄生する「本しめじ」は、松茸と同じで人工栽培が困難であり、
旬は9月から11月の秋である、というわけなのです。
では、「ぶなしめじ」と「本しめじ」の違いですが、
旨みの度合いが多少違うというだけで、栄養素などはほぼ同じです。
また、旨みに関しても調理法により、
「ぶなしめじ」であっても十分引き出す事が出来るのです。
◆しめじに含まれる栄養素◆
しめじにも松茸にも劣らない栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンD、ナイアシン、葉酸、カリウム、鉄…
そして食物繊維といった具合に、松茸の項で挙げた栄養素とほぼ同じですね。
しめじを食べる事による効果も、松茸のそれと同じで、
免疫力の向上、お腹の調子を整える、美肌効果、
カルシウムの吸収を促す、などがあります。
では、そんなしめじを美味しく食べるにはどんなレシピがあるでしょうか…。
※しめじと鶏肉の炊き込みごはん※
食欲の秋に、秋刀魚の塩焼きと共に食べたいのが、
炊き込みごはん!ここでは、しめじを使った簡単炊き込みごはんを紹介します。
材料…米3合、鶏もも肉150グラム、にんじん3分の1本程度、
油揚げ1枚、しめじ2分の1パック程度、めんつゆの素(4倍濃縮)
1.鶏もも肉は、1センチ角ほどに切ります。
にんじんは3センチほどの長さの細切りに、油揚げも食べやすい大きさに切り、
しめじは小房にわけておきます。
2.米を普通にとぎ、水を3合の目盛りまで入れて、
4倍濃縮めんつゆを、大匙で4~5杯加えます。
3.2の上に1を平らにのせます。あとは炊飯器のスイッチを入れて、
炊き上がるのを待ち、炊き上がったら混ぜ合わせて、
御飯茶碗に盛り、三つ葉などをのせて完成です。
材料にごぼうやまいたけを足しても良いですよ。
秋刀魚の塩焼きに、しめじの炊き込みご飯…秋らしいメニューでお腹がいっぱいになったところで、
スイーツも、いただいちゃいましょう。秋らしいスイーツと言えば…お芋ですね!
■さつまいも
焼き芋の美味しそうな香りをかぐと、
しみじみと秋を感じてしまいますね。
「でもお芋って炭水化物だけなのでは?」なんて思われる方、
いえいえ、さつまいもには、ビタミンやミネラルが豊富に含まれているんですよ。
◆さつまいもに含まれる栄養素◆
ビタミンE(抗酸化作用があり、老化にともなう疾患を予防)、
ビタミンB6(皮膚や粘膜を健康に維持)、葉酸(妊娠期に欠かせない栄養素)、
ビタミンC(りんごの約7倍ものビタミンCを含んでいます)などを豊富に含んでいます。
また、さつまいもは、便秘の解消にもとても良いんです。
それは、食物繊維を含んでいるからという理由だけでなく、
さつまいも特有の「ヤラピン」という注目の栄養素を含んでいるからなんです!
胃の粘膜をやさしく保護したり、腸の蠕動運動を促す効果があるといわれているヤラピン。
つまり、豊富な食物繊維とヤラピンのW効果で便秘を解消してくれる、という事なのです。
ただし、ヤラピンは、皮の部分の近くにあるので、
出来れば皮ごと食べるのが良いようです。
焼き芋でも、皮ごとたべてしまいましょう!
さて、シンプルに焼き芋もいいですが、もうちょっとスイーツらしい方がいい、
という方に、簡単スイートポテトのレシピを紹介しましょう。
※簡単スイートポテト※
材料…さつまいも1本、バター10グラム、砂糖20グラム、
塩少々、牛乳20グラム、卵黄
1.さつまいもの皮をむき、適当な大きさに切る。
アクを出すため、水に5分程度さらしておく。
2.軽く水で洗って耐熱皿に入れ、
電子レンジで柔らかくなるまでチンする。
3.柔らかくなったら、マッシャーでつぶす。
4.3に、砂糖、塩、バータを加え、よく混ぜて、
さらに牛乳を少しずつ入れて、形を整えやすい柔らかさに調節する。
5.アルミカップに入れて形を整えたら、
表面に卵黄を塗る。
6.トースターでパンを焼くように焼いて、
軽く焼き色がついたら完成!
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