「お産=痛みに耐える」は古い!?出産法あれこれ




お産の方法といえば、産道を通って膣から赤ちゃんが出てくる経膣分娩と、お腹を切って赤ちゃんを取り出す帝王切開の2種類があることはごぞんじですね。帝王切開は母体と赤ちゃんの命のことを考え、経膣分娩が難しいと判断された場合に行います。

さて、経膣分娩にはさまざまなバリエーションがあります。かつては「痛みに耐えてこそ母親になれる」と出産=痛みは当然と考えられてきましたが、今は「出産を苦痛ではなく、ステキなものとしてとらえたい。自分らしいスタイルで出産したい」という考えから、さまざまな出産方法が取り入れられています。いくつか紹介していきましょう。

1.自力で痛みを和らげる

【リーブ法】1990年、日本で考案された呼吸法。息を吸うときにお腹をへこませ、吐くときにお腹をふくらませる「逆腹式呼吸法」や、イメージトレーニングを取り入れている。

【ソフロロジー法】「いかにしてリラックスするか」を研究するソフロロジー。フランスの産科医がその研究成果を出産法に取り入れたもの。リラックスしてお産に臨むことができるよう、妊娠中からソフロロジー法に基づいた音楽を聴き、イメージトレーニングやエクササイズに取り組む。

【ラマーズ法】フランスの医師が考案した呼吸法。呼吸に意識を集中させることで、分娩時の痛みを和らげる。「ヒ、ヒ、フー」の呼吸法がよく知られている。

2.出産の体勢にこだわる

【フリースタイル出産】「分娩台に仰向けになる姿勢は母体や赤ちゃんに負担がかかる」との考えから、四つん這いになったり、産み綱という天井からぶらさがっている綱につかまったりして力む方法。会陰裂傷などのトラブルも小さくなるという。

【水中分娩】体温ぐらいの温度のお湯を入れたジャグジーのようなところに入り、出産する。水中にいることでリラックスでき、痛みを和らげることができる。また、浮力があるので身体を自由に動かすことができる。

【座位分娩】ベッドではなく、リクライニングシートのように背もたれが調節できる椅子に座って分娩する方法。座っているのでお腹に力を入れやすく、重力で赤ちゃんが出てきやすい。

3.医療処置をほどこす分娩

【無痛分娩】麻酔を使い、陣痛の痛みを和らげる。全身麻酔と局部麻酔にわかれる。局部麻酔では硬膜外麻酔という方法がよく用いられる。この方法では陣痛が来て、子宮口が4~5㎝ほどになってから脊髄を包んでいる硬膜の外側(硬膜外腔)に管を通して麻酔を入れる。

【計画分娩】あらかじめ医師と相談して分娩日を決める方法。逆子の状態が治らなかったり、双子を妊娠するなど自然な分娩が難しいときは計画分娩で帝王切開を行う。経膣分娩の場合は、子宮口を広げるためのバルーンを入れたり、陣痛促進剤を使う処置が行われる。

こうした出産スタイルはどこででも受けられるわけではなく、実施している産院を調べる必要があります。逆に「こんなお産をしたい」という基準で産院を選ぶという方法もアリでしょう。痛みを和らげる呼吸法やエクササイズは、本を読んだりネットで調べたりして自力でも実践することができるので、試してみてはいかがでしょうか。

大切なのは出産とは怖いものではないと思うこと。赤ちゃんに出会える過程を楽しみましょう。




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