ちゃんと理解していますか?「出産予定日」のこと。
産婦人科で妊娠を告げられたら、「予定日は〇月〇日ですね」と教えてもらえると思います。ただし、当然誤差は出てきます。予定日よりも1週間早くなったり、逆に遅くなったりするのは特別なことではありません。
そもそも出産予定日ってどうやって出すの? 出産予定日から出産日がズレても大丈夫なの?
私の出産経験も交えて、出産予定日にまつわる話をまとめてみました。
出産予定日ってどうやって計算するの?
出産予定日とは「最終月経の初日から数えて280日目(40週0日目)」のことを指します。
予定日の出し方は、最終月経の初日の日付のうち、「月」について3を引きます(引けない場合は9を足します)。「日」については7を足します。
(例)最終月経の初日が5月20日の場合
「月」…5-3=2
「日」…20+7=27
出産予定日は2月27日となります。
※「妊娠週数」の数え方…WHO(世界保健機関)で定められています。最終月経初日を「0日」と数え、月経周期を7日間と考えます。「14日目」を受精成立日とみなすなど、独特な数え方になっています。下記のリンクに一覧表が載っているのでわかりやすいと思います。
http://www.pixy.cx/~kamosika/1/syusu.htm
しかし、この方法は月経周期を28日と仮定して計算しているため、異なる月経周期の人の場合はズレが生じます。また、月経周期はとてもデリケート。ちょっとしたストレスや体調が影響して、つねに一定しているとも限りません。また、機械的な計算と実際の胎児の成長度合いとは一致しないため、出産予定日はあくまで目安にしか過ぎません。
出産予定日よりも前に3週間早まったり、後に2週間程度遅れる程度の「ズレ」は正常な出産の範囲=「正産期」とよばれ、問題がありません。
出産については次のように呼び方が決められています。
22週未満の分娩…流産
22週以上37週未満の分娩…早産
37週以上41週未満の分娩…正産期
42週以上の分娩…過産期
ちなみに私は39週2日目で出産しました。予定日より5日ほど早い出産ですね。3,000g未満の少し小さな子どもでしたが、アプガー指数に問題はありませんでした。
※「アプガー指数」…出産直後の赤ちゃんの元気度をはかる数字。生後1分後と5分後に計る。肌の色、心拍数、呼吸、反応、四肢の活発度の5項目を数値化する。各2点、合計10点で満点。7点以上で正常。ちなみに私の子どもは9点でした。私が出産を経験した7年前は母子手帳に記載されていましたが、最近は記載しないケースも増えているようです。
出産予定日より3週間以上早い出産
22週以上37週未満の「早産」で赤ちゃんが生まれた場合、新生児集中治療室(NICU)での治療が必要になります。お母さんの身体に過剰なストレスがかかることが原因で、早産になるケースが多いようです。
特に35歳以上の妊婦さんは、血圧や体重が増加しやすいので注意が必要です。定期的に妊婦検診を受けることで早産を予防したり、対策を立てることができます(私も、体重と血圧については注意を受けました)。検診を受けるのは妊婦の仕事です。きちんと受けましょう。
出産予定日を過ぎると危険?
41週目以降に入ると「過産期」とよばれます。この時期になっても陣痛が起きない原因はよくわかっていません。過産期は、お腹の中の胎児とお母さんの両方にリスクがかかります。羊水の量が減ったり、胎盤の機能が低下したりして、子宮内が胎児にとって危険な環境になります。また、胎児が大きくなっているため、お母さんの子宮が傷つくおそれもあります。
日本では過産期での出産は全体の2%ほど。世界的に見ても低い数字になっています。日本の産婦人科では妊娠期間が42週以上にならないよう、誘発分娩(陣痛誘発剤やバルーンを使い、人工的に陣痛を起こすこと)などが行われていることが多いからでしょう。
(まとめ)
出産予定日は「妊娠ライフ」を管理するための目安。リスクも頭に入れつつ、楽しい妊娠ライフを送ってくださいね。
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