自律神経を整えて穏やかな生活を手に入れよう!

美容・健康

 

「なんとなくしんどいなー…」「やる気が出ない」「原因はわからないけど体調不良が続く…」「なんだかモヤモヤした不安感がある」これらのようなはっきりとしない不調を抱えている方、いませんか?人間だれしも心身共に健康でありたいものです。もちろん世の中「体調不良?私には関係ないかなー?」なんて幸せな方も多いかと思いますが、日頃の生活習慣や、食生活、または環境の変化によるストレスの増加、などによって、いつ、上記のような状態に陥るかもしれないのです。

さて、最近TVの健康番組などで「自律神経」という言葉を耳にする機会が多くなっていると思いますが、そもそも自律神経とは一体何の事でしょう。それは、心身の健康にとても密接に関係のある大切なものであるのにも関わらず、皆さん曖昧なイメージしか持っていないのではないでしょうか。すこし前までは「曖昧なもの」として扱われていた事も事実です。病院などで、体調不調を訴えた際に、色々な検査をしても異常が見つからず、つまり原因がわからない時に「自律神経失調症」という診断が下される事や、または「自律神経失調症」という診断はなるべく下したくない、なぜならそれは「原因がわからない」と同義だから、ということもあったようです。しかし「検査で異常が見つからなかった体調不良」それは本当に身体に異常が無いのでしょうか。そうであるならなぜ体調不良が起こるのでしょうか。やはり異常はあるのです。“現在行われているの検査”で異常が見つからなかった、というだけの事なんですね。人間の心身の働きは複雑であり、そう簡単に検査で「どこが悪い」と見つける事は難しい事も多いのです。もちろん検査で判る事もありますが、検査で判る事の外側にあるものの方が、膨大で複雑だと言えるでしょう。さて、そのような体調不良の原因を解くカギが、本当の意味での「自律神経」にあるのです。

自律神経とはなにか

自律神経とは「不随意筋の運動や腺(せん)の分泌を受け持つ神経。」と説明されます。つまり人間が意識的に動かすことが出来ない…つまり意識せずとも働いてくれている臓器など(心臓や胃腸、呼吸器)の活動をつかさどる神経の事です。私たちは日ごろ何の意識をしなくても心臓は動いていますし、胃腸も働いてくれています。それ以外のあらゆる臓器も意識とは関係なく活動しています。その活動が正常であるからこそ、健康な身体を保っていると言えるわけです。が、様々な原因によって、その働きに乱れが生じ、身体の不調を招くという状態が、「自律神経失調症」なんですね。さて、そんな自律神経ですが、実は2つの種類に分けられます。それは、「交感神経」と「副交感神経」です。

◆交感神経…活動時や興奮している時、ストレスを感じている時などに活発になります。具体的に交換神経が活発な時は、私たちの身体はどうなっているのでしょう。まとめてみると下記のような状態になっています。

・脈拍…早くなる

・冠動脈…収縮する

・血圧…上昇する

・胃腸の働き…弱くなる

・立毛筋(毛包に付着している不随意筋の一種)…収縮する(いわゆる鳥肌が立つ状態。恐怖などを感じた時に収縮)

・消化管…消化液の分泌が減少する。

などなど、交感神経が活発な時は、非常事態、という感じですね。

◆副交感神経…休んでいる時、眠っている時、リラックスしている時にはたらく自律神経。では、副交感神経が優位な時は、身体はどのような状態になっているでしょう。

・脈拍…ゆっくりになる

・冠動脈…ひろがる

・血圧…低くなる

・胃腸の働き…よく働く

・立毛筋…ゆるむ

・消化管…消化液の分泌が増える。

など、要は交感神経とは逆、という事ですね。

こうしてみると、副交感神経だけが大事のように思えますが、そうではありません。あくまでも、交感神経と副交感神経のバランスが大切なのです。昼間仕事をしている活動時などはある交感神経がキチンと働いていなければなりませんし、逆に家に帰って休んでいる時や就寝時などには、副交感神経が働きます。そして栄養を吸収したり、血流を良くしたりして、身体を良い状態へと修復するわけです。

自律神経失調症とは

上記、交感神経と副交感神経のバランスがとれていると良いのですが、過度に肉体的・精神的ストレスが続いたりすると、自律神経のバランスが乱れ、その結果、様々な体調不良が起きてしまいます。このような状態を「自律神経失調症」といいます。人間関係の問題や、環境の変化などで、長期にわたり、精神的にストレスを感じる状態が続きますと、副交感神経がうまく働かず、常に緊張したような状態になってしまい、様々な体調不良を起こしてしまいます。具体的な症状としては、多岐にわたるのですが、

・慢性的な疲労感

・頭痛

・息苦しさ

・手足のしびれ

・不眠

・動悸、頻脈

・胸のザワザワ感

・過敏性腸症候群(IBS)

・のどの異物感(ストレス玉)

・吐き気

・不安感

などの不快な症状が、交感神経が常に優位になっている事によって起こってしまいます。

なぜ自律神経のバランスが乱れるとこのような症状が起こるのでしょうか。交感神経が優位になると、前述したように、血管が収縮した状態になり、血流が悪くなります。その結果、酸素や栄養が体中に行きわたらなくなり体調不良へとつながります。また、胃腸の働きが悪くなりお腹の調子が悪くなったり、また筋肉が緊張する事により(横隔膜が緊張してかたくなり)呼吸しにくくなり、息苦しくなったり、また、リンパの流れが悪くなり、疲労物質や老廃物をうまく排出する事が出来ず、慢性的な疲労感に繋がっていく、などが症状の原因として考えられます。

自律神経を整えるために自分が出来る事

それでは、乱れた自律神経のバランスを整えるにはどのようにすれば良いのでしょうか。

◆ストレスを減らす工夫をする

生活環境や、人間関係、その他色々なストレスの多い現代社会ですが、ストレスを完全に無くす事は無理でしょう。しかし、やはり人によってストレスの感じ方も違いますし、過度なストレスを感じている人は、なんとかそのストレスから逃れる方法、または、自分自身の生活を見直して、自分がよりよく、精神的に健康な生活が送れるような環境づくりを今一度考えてみるのも良いかもしれません。自分の事を守れるのは、自分だけなのです。また、そこまで大きく生活を変えずとも、日常の生活の中で、趣味の時間を増やしたり、ものの考え方、受け取り方をポジティブに変えてみるように習慣づける、悪い状況であっても、少しでも良い方向に向くにはどうすれば良いか、ほんの少しの事でも良いので、生活の中で何かを変えてみる、何か新しい事を始めてみるなど、停滞した現在の状況を「変える」にはどうすれば良いか、「自分に出来る事」を考えてみましょう。「物事を希望を持って考える事」は心も前向きになるので良いでしょう。

◆適度な運動をする。

ウォーキングなどの軽い運動は、自律神経を整えるのに効果的です。血流も良くなりますし、筋肉をほぐすことにもなります。また、青空の下を歩く事で、精神的にリラックスする効果もあります。

◆規則正しい生活をする

これは当たり前の事ですが、なかなか出来ていない人も多いのではないでしょうか。睡眠を規則正しくとる、スマホやPCの画面を長時間見ないようにする、食事の時間を一定にしてキッチリ摂るなど…。

◆腸内環境を整える

近年、腸内環境の重要性がクローズアップされています。腸内環境と、自律神経はお互いに密接な関係があり、自律神経が整うと、腸内環境に良い影響を及ぼし、また逆に腸内環境が整うと、自律神経のバランスを整えるのにも良い効果があります。では、腸内環境を整えるのにはどうすれば良いでしょうか。

・食物繊維をよく摂る

食物繊維(水溶性食物繊維、不溶性食物繊維ともに)をしっかり摂る事により、便秘の解消になり、腸内環境を良くします。また、水分も十分に摂る事が大事です。

・乳酸菌を摂る

乳酸菌、特に植物性乳酸菌は、生きて腸まで届くため、悪玉菌を減らし、善玉菌を増やす効果があり、腸内環境を改善します。植物性乳酸菌の代表的なものは、味噌、醤油、野菜の漬物などです。毎日お味噌汁を飲む事は、腸にとって良い事なんですね。

以上、自律神経についてまとめてみましたが、自分にとってどういう生活が自律神経を整える事に繋がるのか、ゆっくり考えてみる機会にしてみて下さいね。

エス

701,428 views

辛かった時、周りの人に言えない性格で、名もなきサイトに救われました。このことを実感して私も誰かの心の重りを少しでも軽くできるように頑張って更新します。 初め...

プロフィール

ピックアップ記事

こちらもオススメ!

  • コメント ( 0 )

  • トラックバックは利用できません。

  1. この記事へのコメントはありません。