食生活からストレスまで原因に合わせた薬選びで便秘を解消しよう
便秘には大別して4つの原因があり、原因別に適切な対処を行う必要があります。
便秘薬も複数種類があり、それぞれの症状に効果のある便秘薬は違います。
そこで各便秘の原因と有効の薬について解説します。
今まで何となく有名な市販薬を使ってきた方でも適切な便秘薬を利用できるようになるのでぜひ一読ください。
■便秘の原因に合わせて薬を選ぼう
・直腸に便が溜まってしまう「直腸性便秘」
何度も便意を我慢していると、便が大腸に入ってきても便意を感じられなくなります。
大腸が便からの刺激に鈍感になってしまうのが原因です。
大腸に便があっても排泄されないので直腸付近でドンドン便が溜まってしまいます
普段から便意を我慢することが多い字は注意したい便秘です
解消するには腸に刺激を与えるのが効果的なので「刺激性便秘薬」や、昔ながらの「浣腸」を利用できます。
・大腸が上手く便を運べない「弛緩性便秘」
腸がうまく動かないために便が腸内で停滞してしまうことで発生する便秘です。
便が長い間、腸内部にとどまるので便の水分が蒸発し硬い便になってしまいます。
便が硬く小さくなるとは腸壁を刺激しにくいので腸の活動が鈍り、便がそのまま放置されてしまいます。
この便秘は体の他の部分に様々な症状を引き起こします。
食欲不振や肩こり、肌荒れ、イライラ感などが、この症状に含まれます。
症状を誘引するのは運動不足、水不足、食物繊維の不足、腹筋力の低下、極端なダイエットなどです。
つまり食生活の乱れが大腸の活動に悪影響を及ぼすのです。
効果的な便秘薬は腸に刺激を与える「刺激性便秘薬」や「浣腸」です。
・大腸がストレスで動けなくなる「けいれん性便秘」
副交感神経が興奮することで必要以上に腸が緊張し便をうまく押し出せなくなる便秘です。
便が腸内で留まるので水分が蒸発してしまい、うさぎのようなコロコロした便になります。
食後にか腹部が痛くなったり残便感があった場合はこの便秘の可能性がある。
また便秘と下痢を繰り返す特徴があるので、比較的他の下痢と区別がつけやすいです。
原因になるのは精神的なストレスや環境の変化、または過敏性腸症候群などが挙げられる。
薬で治す場合は便に水分を与える 「塩類下剤」や 「酸化マグネシウムが配合されたもの」をを使ってください。
・食事の乱れが腸内環境を悪化させる「食事性便秘」
食物繊維が不足して便が硬くなったり、便のかさが足りないためにで発生する便秘です。
脂っこい食事と食物繊維不足が組み合わさって腸内環境が悪化してしまうと腸の運動が不活発になったり、便が大腸の壁を刺激しなくなるので便を運ぶ力を失ってしまいます 。
このタイプの便秘を解消するには、便のかさを増やしてくれる「膨張性下剤」が有効です。
■便秘薬を使う際の注意点
便秘薬の効果を発揮させるために覚えておきたい使用上の注意をまとめました。
知らずに利用するとかえって便秘を悪化させる可能性もあるのでしっかり確認しましょう。
・ 刺激性のものは試用期間を限定して利用する。
刺激性の便秘薬を長期間使っていると刺激に腸が慣れてしまって薬が効きづらくなってしまいます。
念のためにと必要以上に服用したり、指定の量以上に利用するのは控えてください。
・飲むタイミングは?
排便のペースは人それぞれです。
5日前後のペースなら問題無いとされていますから、焦って便秘薬を頻繁に飲むのは控えましょう。
しかし、お腹が張って苦しいなど症状がある場合は飲んでかまいません。
・便秘予防として飲んでもいいのか?
非刺激性のものや酸化マグネシウムを使った便秘薬は、ある程度頻繁に利用しても薬が効きが悪くなりにくいので食事の内容によっては便秘を予防のために服用するのは問題ありません。
自分の便秘に癖がある方は薬をうまく使って対処して下さい 。
■まとめ
便秘には腸の動きが不活発になることで起きるものと、便が乾燥して小さくなったために腸が便を押し出すのいを止めてしまうのが2大原因です。
便が腸内にあるうちに便秘の原因を突き止めるのは難しいですが、日頃から排泄物を観察することで自分の腸内の状況を予想することができます。
食事の内容と腸の動きに気を配って記録することで腸の特徴を知り、便秘の予防に役立ててください。
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