花粉の飛散時期迫る!花粉症対策で乗り切ろう
花粉の飛散時期迫る!花粉症対策で乗り切ろう
今年も花粉が舞い散る時期が近づいてまいりました。花粉症の皆さまにとっては憂鬱な時期ですよね。
現在日本では約60種類の植物が花粉症を引き起こすといわれており、人口の25%が花粉症を患っていらっしゃいます。
そこで今回は花粉症のメカニズムから今年の飛散予想と対策まで解説させていただきます。
●花粉症はなぜ起こる?年々増加する理由とは
〇花粉症のメカニズム
植物は子孫を残すためにある時期になると雄しべから花粉を放出し、それが風などにより空気中に舞い散ります。
その花粉が目や鼻から体内に侵入し、体の中のリンパ球が異物と認識するとlgE抗体という物質を分泌します。
抗体ができた状態の体に再度花粉が侵入すると、lgE抗体は体内の肥満細胞とくっついて化学物質(ヒスタミンなど)が分泌されます。
体が異物と判断したものを追い出すために、くしゃみで吹き飛ばす、鼻水や涙で洗い流すなどの生体防御反応を起こすわけです。
〇年々増加する理由
花粉症にかかっている人の数は約40年の間で激増しました。なぜでしょうか。
それには理由がいくつかあります。
まず地球温暖化の影響により春のスギ花粉の飛散量が増加しました。また花粉は飛散したのち地面に落ちますが昔に比べて道路が舗装され、一度地面に落ちた花粉が再度舞い散るようになりました。家の中でも建物の近代化により通気性が少なくなったため、ダニやカビの温床ができ花粉以外のアレルギー物質も増えました。
また生活環境が変わり食事は高たんぱく高脂肪へと変化し、不規則な生活リズムやストレスの増大によりアレルギーが起きやすい体の状態になってしまっています。
こういった環境の変化が花粉症を増加させている要因となっています。
●花粉が飛散する時期は?
花粉の飛散は植物によって違います。
日本ではスギ花粉が2月~4月頃、ヒノキ花粉は3月~5月頃毎年飛散しています。
地域によって飛散が早かったり遅かったりの違いもありますが、早いところだとスギ花粉が10月の終わりから4月まで飛散するところもあるようです。
今年の飛散状況はどうなるのでしょうか。
〇2017年の花粉飛散予測
花粉飛散時期予測
北海道 4月上旬
東北 3月上旬~中旬
関東 2月上旬~中旬
東海 2月下旬
近畿 2月中旬~下旬
中国 2月中旬
四国 2月上旬
九州 上旬~中旬
花粉飛散量予測
2017年春に予想されるスギ・ヒノキ花粉の飛散量
東北から関東・北陸にかけて 2016年春の60%~100%
東海から九州にかけて 2016年春の2倍~3倍
西日本では7月の雨量が例年より少なかったため、ヒノキ花粉が予想より増加する可能性があるそうです。
去年の2倍から3倍でも多いのにそれよりも増える可能性があるなんて恐ろしい予測が出てしまいました。
●花粉症対策でできるセルフケア
花粉症の症状かな?と思ったらまずは病院に相談しましょう。
どの種類の花粉がアレルギーの原因になっているのか、症状の出方も人によって異なります。まずは病院できちんと診断を受けて最適の治療をうけましょう。
そのうえで家庭でもできるセルフケアを実施してください。
〇花粉情報を把握する
日本気象協会の公式ホームページには花粉情報を発表しているページがあります。また花粉飛散の時期にはニュースなどでも取り上げられますので、住んでいる地域の情報をリアルタイムで把握しましょう。
花粉の飛散が多いには、窓や戸を閉め布団や洗濯物は外に干さないようにしましょう。
〇マスク・メガネの着用
花粉は鼻や目から体内に侵入します。侵入口を防ぐことでアレルギーを最小限に収めることができます。
〇服・コートの素材に気を付ける
毛織物の素材やファーがついたコートなどは花粉が付着しやすいため、表面がすべすべした花粉が付きにくいナイロンやポリエステルなどの素材を選びましょう。
〇外出したら家に入る前に服や髪を払う
服についた花粉を家の中に持ち込まないために、玄関で服や髪についた花粉を落としましょう。この時静電気が起きてしまうと服によりくっついてしまうので注意しましょう。
落とした花粉はそのままにしておくと再び舞い散ってしまうため、濡れた雑巾で拭いたり玄関に空気清浄機をおいておくと効果的です。
〇うがい手洗い
粘膜に付着した花粉を洗い流すため、早めにうがいをしましょう。また顔の皮膚や鼻の粘膜にも付着している場合があるので洗顔や鼻をかむなど花粉が体内に侵入するのを防ぎましょう。
花粉症の症状がひどいと集中力がかけてしまったり、気分が晴れないなど日常生活に影響してしまいます。
早めの受診と対策で憂鬱なこの時期を乗り切りましょう。
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