「産後うつ」について知っておこう
出産後、身体のホルモンバランスは急激に変化します。すると急に悲しくなったり、イライラしたり、重い気分になったり心が不安定になります。こうした状態を「マタニティブルー」といいますが、産後すぐから数日、長くても数週間で終わってしまいます。
しかし、お産の2~3週間後からはじまり、1か月、長いときは1年以上も沈んだ気持ちが続き、日常生活にまで支障をきたす場合があります。この状態を「産後うつ」と呼んでいます。産後うつは心の病気です。
こんな人は産後うつに注意!
完璧主義で努力家、マジメなタイプの人は、育児や家事が思い通りに進まないと「自分がダメなんだ」と自分自身を攻めてしまいがち。特に仕事でキャリアを積んだ人は妻・母の役割を完璧にこなそうと考えます。また、赤ちゃんと二人きりの生活が続く中、自分が世の中から取り残されたような感覚に陥ってしまいます。
産後うつのサイン
家事の段取りができない、今までできていたことができない。そんな自分を責める。そして、食欲が落ちたり、不眠症になったりすると危険サインです。次の項目でチェックしてみましょう。
□段取りをつけて家事ができない
□興味や意欲がわかない
□食欲がない
□とにかく疲れが抜けない
□メイクをしたり服が欲しいと思わない
□性欲がない
□睡眠欲がない
チェックがつくほど心が悲鳴を上げています。専門医を受診したり、カウンセリングを受けましょう。受診をするときはぜひ、ダンナさんと一緒に受けてください。ダンナさんの理解と協力が何よりも大切です。
産後うつを予防するために
産後うつを予防するポイントは「ひとりで抱え込まないこと」です。
理想のママ像を描くことは大切なことですが、「そうあらねばならない」という気持ちを手放しましょう。
また、つらいことやイライラすることがあれば、発散する場所をつくっておくこと。不満があれば、ダンナさんに話しましょう。
このことをダンナさん側から見ると、「妻に育児や家事のすべてを押し付けないこと」「母や妻であることからときには解放してあげること」「妻の話をよく聞いてあげること」が大切になります。妻がうまく家事や育児をこなせなくても、おおらかな目で見守ってあげてください。プレッシャーから解放してあげることは、うつを防ぐうえで大切なことです。
産後は心が不安定になるもの。妊娠中に描いていた理想と現実とのギャップに落ちこむこともあると思います。夫婦ともども「うまく行かなくて当然。ゆっくり家庭をつくっていけばいい」という気持ちを心がけましょう。
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